コウジカビ Aspergillus oryzae.
この菌は自然界には生息していない。
酒作り500年の歴史の間に、人為的に形質を改変された・・・家畜化された菌である。

この家畜化された子嚢菌と自然界のキーパーソン菌であるMOG-A1菌子嚢菌白色木材腐朽菌 Pezizales sp.菌が、
共生して生育するという事実は、非常に面白い実証で、自然界の複雑系、菌社会、菌ネットワークを、
人為的に作成し圃場に投与できることを示唆している。

これまでもMOG-A1菌と根粒菌の相利共生を人為的に行ってきたが、コウジカビが共生することで、
自然界の「リグニン、セルロース分解」と、それの「解糖」と、空中窒素固定という自然界の炭素循環と、
窒素循環システムと、自然界における菌根菌との共生による光合成補完システムという、複雑系を、
人為的に圃場に再現することが可能なことを示唆している。
コウジカビ Aspergillus oryzae.が植物に対して病原性を具備していなければ、この複雑系再現は完成する。
この病原性の有無の試験を、今後行う。

コウジカビ Aspergillus 属には多くの菌があるが、病原性菌が多くあり、自然界のコウジカビは、
植物にとっては怖い・・・猛獣みたいな菌である。
この菌を・・・酒作りが・・・飼いならして家畜化し、病原性を消滅させた。
この菌の糖化能力を・・・更に多様に利用する分野もあるかもしれない。
ご飯に接種したコウジカビ。
9月17日の状態。

  非常に特徴ある特異な共生菌叢が出現した。

    この菌叢は何を意味しているのか????

  処理4日後にこの菌叢が形成された。
  MOG-A1菌とコウジカビの生育速度は・・・

    培養温度
     最低20℃
     最高30℃
  この温度条件、ハイポネック培地では、ほとんど同じ生育速度。


   ## 菌叢に形成された菌糸のようなものは
       初めて見る形状である。


       麹カビの菌糸は下のご飯に接種したコウジカビの菌糸の
       長さと明らかに違う。
       MOG-A1菌の単独培養の菌糸とも明らかに違う。

       この菌糸のようなものは、MOG-A1菌とコウジカビが共生した
       菌叢にのみ表すものかもしれない。


   ## MOG-A1菌、コウジカビも培地上で阻止円を形成しないで、
      ( この菌糸状のものは、その長さから見て木材腐朽菌の菌糸
       であると考えられる)・・・MOG-A1菌の菌糸とコウジカビが共生して、
       太い菌糸を形成していると考えられる。(赤印の太い菌糸)

       培地のサッカロース(白砂糖)をコウジカビが・・・どのように
       変化させたのか????
       変化させなければMOG-A1菌のコロニーは、こういう菌糸を
       形成しない。

   ## MOG-A1菌とコウジカビ共生を利用すれば、
       更に優れた資材 SmartMax  GreatRay溶液を作れる可能性がある。
       更に、MOG-A1菌、コウジカビ、根粒菌の三者共生もあるかもしれない。
       この三者菌の共生試験も実施する。

       この「国菌」とも称されるコウジカビは、日本にのみ生きている
       近である。この菌に植物に対して病原性が無いのであれば、
       MOG-A1菌を使用した最も優れた減肥料及び減農薬及び無農薬栽培
       用の資材を製造することが出来る。
       光合成補完する資材も製造することが出来る。
       
9月13日処理
 左 コウジカビ とMOG-A1菌を同時に接種
 右 MOG-A1菌繁殖培地に後からコウジカビを接種
MOG-A1菌とコウジカビの共生試験


     コウジカビは不完全菌であるが子嚢菌に分類されている。Aspergillus oryzae,

     種麹に使用されているコウジカビとMOG-A1菌の共生関係を確認しておく必要がある。
     MOG-A1菌とコウジカビは同じエリアで生活する菌。
     このコウジカビは糖化する菌であり、MOG-A1菌がリグニン、セルロースを分解した
     低分子炭水化物を・・・自然界の土壌でコウジカビが糖化している可能性を否定できない。
     そういうことで、MOG-A1菌の傘の下で麹カビが生きている可能性があるからである。
     MOG-A1菌のグループ菌として麹カビが生きているのであれば、根粒菌と共に・・・
     共生関係を利用した「糖化」を強めることが可能だからである。
     バイオマスの糖化はMOG-A1菌単独では弱い・・・ことも考えられる。
     コウジカビとMOG-A1菌が共生するのであれば・・・糖化を強化できるからである。

     試験の考察。
      MOG-A1菌と種麹カビは共生する。

         右 写真参照。

     MOG-A1菌をサポートし、より効果的に糖化しピルビン酸を速く生産することが出来ることを示唆している。

     更に性能の良い
       SmartMax  BUNKAI  モミガラ分解液
       SUGO MAX ピルビン酸溶液 を作れることが解った。

   29の地域バイオマス原料の「糖化」のスピードを速くすることが可能になる。
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